結果報告。
- 2010.12.26 Sunday
- 12:02

6時間33分18秒。
私の42.195km。
辛かった。でも思った以上に楽しかった!!
朝5時のスタートの時に、花火が打ちあがることは知っていたけれど
夜中にも、割とたくさんの花火が打ちあがった。
スタート地点の近くのコンドに滞在していたので、あまりの爆音に目が覚めた。
『寝坊した!』と思った。
時計を見たら、午前12時30分。
そのまま眠れず、寝不足のままスタート地点へ向かった。
前々日の大雨から持ち直して、お天気も良さそう。
友人の紹介してくれた、北海道から参加のご夫婦と共にスタートした。
初めてのフルマラソンで、不安がいっぱいの中、おかげでリラックスしてスタートできた。
スタートから10km地点までは、走り続けた。
10kmを過ぎて、少しするとダイヤモンドヘッドRd.の上り坂に入るので
絶対日の出を見ようと思って走った。
ちょうど疲れてきた頃、上り坂に差し掛かり、さすがに坂道は走っては登れず
歩いていくことにした。
そして日の出。
美しかった!
そして間もなく、先頭の走者とすれ違う。
速い!
同じ参加者なのに、沿道の観客のように声援を贈った。
私も前に進まなければ・・・と思うけれど、もう走れない。
立ち止まりたくはなかったので、歩き続けたけれど、走れない!キツイ!
そのまま、カハラを過ぎ、カナニアナオレ・ハイウェイに入る。
あとはひたすら1本道。
ハイウェイのど真ん中を走ることなんて、なかなかできることじゃないから!と思うけれど
いったいこの道はいつまで続くの?と、ハイウェイの長さを恨む。
4年前、ハワイカイにホームステイしていた頃、この道を毎日バスで通った。
バスから眺めていた景色を、自分の足で進みながら、違う角度で楽しもうと思ったけれど
景色なんて眺めている余裕はなかった。
足元の道路しか眺めていなかった気がする。
やっとハーフ地点を過ぎた。ここからが、長かった。
いつになったら、折り返して反対側の道を走れるのか?とそればかり考えていた。
少し走っては歩き、いや、ほとんど歩いていた。
ハワイカイに入り、ぐるっと一回りして、ようやく折り返し。
ここからの足取りは、もっともっと重くなる。
でも少しだけ、気分的に楽になった。
少しだけ、景色を眺める余裕も。
いつもバスでスーッと通り過ぎてしまう景色。
ビーチパーク。教会。住宅の間から見える海。
シャワーがあった。火照った体にはちょうどいいシャワーだった。
虹が架かった。山が七色に光って見えた。
これからハイウェイに入り、長い距離を進む人たちとすれ違う。
みんな少しずつだけれど、前に進んでいて、私もすごく励まされた。
エイドステーションのボランティアの人たち。
自宅の前で、ちょっとした食料を提供して応援してくれる人たち。
たくさんの声援が力になった。
そして、最後の難所。
ダイヤモンドヘッドRd.の下り坂。
足が靴の先端に滑っていって、爪が痛い。泣きそうなくらい痛い。
でもこれを下ったら、間もなくゴールのはず!
時計を見ると、午前11時30分。
12時までにはゴールしたい!そうすれば7時間を切れるかも!
だけど、残り2kmが長かった。
そして、カピオラニパークに近づく。
もう少し。
見えた!
フィニッシュゲート!
ゲートが見えたとき、ちょっと涙が出た。
ゴールまでの間、両サイドの沿道にはたくさんの人たちが声援を贈ってくれている。
なんだかちょっと恥ずかしい。
もうほとんど足が上がらず、ずっと歩いてきたけれど、
最後くらい走ってゴールしようと思い、残り数十メートルで走り出した。
そしてゴール!!!
完走!!!
ゲートのタイムは6時間50分ほど。
やった!目標の7時間台をクリアして、7時間を切った!
スタートまでのロスタイムがあるから、たぶん6時間半くらいだろう。
今回、一緒に走るはずだったけれど、急きょ参加できなくなった友人と
一緒にゴールできた気分だった。
ゴール地点には、一緒にスタートしたご夫婦も、数分前にゴールして待っていてくれた。
友人達も、思った以上に早く完走できた私を、急いで迎えに来てくれた。
嬉しかった。
腿の筋肉はパンパンになるし、足指の爪は血豆になったけれど、
心配していた膝の痛みもなく、無事生還!
翌日も思った以上に早い回復で、歩き回れた。
富士山に登った時の方が、辛かったなあ。
まだまだ走れるかも。
なんて。
マラソンって、何のために走るんだろう?
今までは正直、辛いだけで意味のないものと思っていた。
だけど、今回の初のフルマラソン参加を決めたのは
ある記念に挑戦したい。完走するには地道なトレーニング・努力が必要だし、
完走できたら、自分の何かが変わるかも知れない、変えたい。
少し大げさだけど、そう思ったからだった。
結局、ついつい怠け癖が出て、夏の暑さや仕事の忙しさを言い訳にしたりして、
参加までには、ほとんどトレーニングは出来なかったし
なかなか思うように簡単には自分を変えられない気がした。
でも、走り終わって、何かを得られた気がする。
少しだけ、何のために走るのかわかる気がした。
そこには、道があって、みんなに支えられて、ゴールに向かう。
なんだかちょっと、人生に似ていたりするのかなあ。
一つのゴールをクリアしたら、また次のゴールに向かって進むのかなあ。
また来年も走りたい!
今度はタイムも縮めて、景色も楽しんで、走ることも楽しみたい!
そう思ってしまった。
マラソンって、なかなか面白い!
もしかしたら、来年もまたエントリーしているかも?!
- ホノルルマラソン
- comments(0)
- -
- -